私の名前はオオタニナオキ、31歳。
現在は東ヨーロッパのクロアチアに住んで野球をしている。
今回の話はクロアチアに来て数か月経ったぐらいの時の話である。
私はどちらかというと、好奇心旺盛で、海外のスーパーが好きだ。
アメリカなどの大きいスーパーだと最初は平気で2時間いたりするぐらいである。
日本とは違う商品が多く並べられているので、どんな物が売られているか、値段はいくらぐらいするのかと、興味津々なのだ。
もちろん慣れてくればそんな長いこといることはないが。
ある日、クロアチアの大きめのスーパーマーケットに1時間ほどいた際、
ふと気づくと、なんだか同じ顔を何回も見かけることに気が付いた。
25歳ぐらいの色白の男性で背丈は私と同じくらいの180センチ程度。
私は、あいつも一人暮らしなんだなーと。
少し仲間意識が湧いた。
次の日、また彼を見かけた。
同じ雰囲気で一人かごを引いてる彼を。
しかも、かなりの長時間彼はスーパーにいた。
何回か目が合う。
なんだか私は彼を不気味に感じた。
一人でなんでこんな長時間地元のスーパーにいるんだ?
なんで毎日のようにスーパーにくるんだ?と。
正直なんだか気持ち悪かった。。
スゲー変なやつなのだろうと思った。
でも、考えてみたら私も彼と同じようなことをしていた。
しかし、私はここでは外国人。
日本のスーパーで彼と同じようなことはしない。
ある日、思わぬ形で彼を再び見た。
場所はまたスーパーマーケットだが。
出入口のとこに立っている警備員として。
そう、彼はスーパーで警備員の仕事をしていたのだ。
ん?まさか。。。
そう。
彼は買い物をするフリをしながら万引きを捕まえる、万引きGメンだったのだ。
いや、直接聞いたわけじゃないので、あくまで推測だが。
しかし、
もし、彼が万引きGメンでなかったら、近所のスーパーに毎日何時間も滞在する