こんにちは大谷です。
今日はヨーロッパの野球チームはどんな練習してるの?というのをご紹介していきます。
ただその国の中でも、もちろんチームごとに練習内容は変わってきますので、ご理解ください。
まずは、ドイツから行きましょう。
2018年ダルムシュタット・ウィペッツにて僕は選手兼コーチとして、ドイツ二部でプレーしていました。
彼らは週に2回の練習と、週末のどちらかが試合(ダブルヘッダー)という日程でした。
練習は夜7時から9時までの2時間。
最初の練習はとても新鮮でした。
まず、アップがものすごくサッカーっぽかったです笑
ラダーを使ったりして、まぁこれはこれでいいかもしれないと思いました。
そして、チームという結束力があり、日本よりもチームとして行動しているイメージを持ちました。
練習内容もちゃんと計画を立てて行動していたので、ある意味ヨーロッパらしくない、ドイツ人らしい練習でした。
そして、毎回終了時間まできっちりやり、練習後はみんなでビール。
これまたドイツらしいんですが、外で飲み食いしながら3時間ぐらいずっと話してる時もあります。
ドイツ人は本当に話すの好きです。
次はオーストリア。
オーストラリアではなく、ヨーロッパのオーストリアです。
僕はオーストリアのリーグでプレーしたことはありませんが、オーストリアのチームで1週間ほど一緒に練習させてもらったことがあります。
2013年のことなので、だいぶ昔ですね。
チームはオーストリアの首都、ウィーンにあるヴィエナ・ワンダラーズ。
オーストリアの強豪チームであり、日本人の坂梨選手兼監督がプレーしています。
ちなみに、坂梨さんはオーストリア代表監督も務めており、オーストリア野球界では誰もが知っている人物です。
そのワンダラーズの練習は、監督が日本人ということでしっかり内容のある練習でした。
実戦形式の練習などが組みこまれており、ヨーロッパの他のチームに不足しがちな、走塁や守備の連係なども取り入れていました。
ヨーロッパでは練習は基本半ズボンなので、練習でスライディングすることがあまりないんです。
なので、スライディングが下手な選手はけっこういます。
日本で半ズボンで練習来たら帰れって言われますよねたぶん笑
次はヨーロッパの強豪イタリア。
これまた2013年の話になります。
イタリアでも強豪のチーム、ネットゥーノ。
僕は試合に出ないでバット拾ってただけですが(笑)
当時は週に2か3回練習の、週末試合もしくは金曜も試合という流れでした。
練習は夕方5時から終了時間は決まってません。
当時、日本の野球しか知らなかった僕は衝撃を受けました。
短い時はBP(フリーバッティング)だけやっておしまい。
気づいたら勝手に帰ってるやつがいる。
道具もかたずけづに帰ってしまう。
ボールもその辺に落ちているのにみんな帰ってしまう。
練習前にサッカーに夢中になり、コーチが練習始めるぞというまで辞めない。
などなど、ぼくにとっては衝撃でした。
でも、レベルは高く、仲間意識はかなり高いです。
チーム=ファミリーなんです。
なので、うまい人は弟に教えるかのように積極的に野球の技術を教えます。
何より彼らはとても楽しそうに野球をやっていました。僕もこのときはとても楽しく野球していました。
でも、試合では感情を抑えられずに暴れる選手は多く、これまたびっくりでした。
審判への悪口も半端じゃないんです。マジで笑
日本ならおそらく全員退場レベルです笑
そして、最後はクロアチア
今までのヨーロッパのチーム、どこも国民性や練習の仕方、取り組み方違うんですが、クロアチアもやっぱり違います。
他のチームと比べてまず練習に人が来ない。
前にも紹介しましたが、クロアチアの大人の野球人口は100人程度。
うちのチームが特別多いなんてこともありません。
少ない時は3、4人しか来ない時もあります。
9人来たら、今日人たくさんいるなーと思ってしまいます。
練習は一応週に2回と土日1試合づつです。
練習は午前と午後の2回に分かれており、コーチフランツはほぼ毎日来ます。
ちなみに終了時間はイタリア同様、決まってません。
これは仕事している選手の配慮でもあるのかと思います。
もちろん、午前と午後両方くる選手もいます。
週2回の練習ですが、実は基本毎日です。
練習に来なくても何も言われませんが、僕はほぼ毎日行きますし、他の選手も毎日練習しに来る選手も多くいます。
うちのチームはスロベニアに住んでる選手が2人、セルビアに住んでる選手が2人いるので、彼らは自分たちで練習するしかありません。
試合の時だけ合流という形になります。
なので、普段満足なチーム練習はできません。
もう、個の力で野球やってる感じですね。個人の能力は確かに高いですが。。
クロアチア野球には野球人口の増加が必要不可欠なんです。
U23の試合に15歳や16歳がでないといけないぐらいですから。。。
まとめ
日本の野球とは全然違った様子をお届けできたかと思います。
全部のチームに共通するのが、コーチと選手の距離が近いこと。
みんなコーチにリスペクトしつつ、コーチとも友達のように仲良く話します。
もちろん殴ったりなんてことはありません。
ヨーロッパで野球をするのは楽しいですが、道具を大切に扱う日本の野球はすばらしいと、海外に出てから改めて思います。
日本人が一番道具を大切にする精神がある気がしますね。