こんにちは大谷です。
去年、2018年にドイツU15(アンダー15)代表チームの合宿が、マンハイムでありました。
ヨーロッパの野球チームの練習風景はこちらから。
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ootani.sakura.tv/2019/08/16/europe-baseball-practice/
ぼくはその年、ドイツのダルムシュタット・ウィペッツで選手兼コーチとしてプレーしていました。
そこに、僕のチームメイトの選手兼コーチの2人もコーチとして、その合宿に参加していました。
ナオキも来いよというので、1日僕も朝早起きをしてマンハイムまで。
ドイツU15の代表監督にお会いし、ドイツ野球に関していろいろと話しました。
彼の名前はちょっと忘れてしまったんですが、日本の野球スタイルは好きなんだと語っていましたね。
台湾も日本に似たスタイルだけど、韓国はもっとアメリカンスタイルだよな?
という印象みたいです。まぁ、僕もそう思いますね。
意外にヨーロッパでも、日本の機動力や小技を使った野球が好きな人はいます。
そのドイツ代表監督は、日本のリトルリーグの強豪チーム、北砂リトルの練習法をマネたものを、練習に取り入れていました。
いわゆるペッパーなんですが、バットを振りきらずに止めて、ゴロでピッチャーに返すという練習法でした。
僕はその練習を初めてみました。
どうやら監督も、北砂がやっていたからマネしているだけといった感じでした。
彼らは10か所ぐらいに分かれて、二人一組で、確か5分交代づつでのサーキットトレーニングでした。
その内容は
・北砂風ペッパー
・ドミニカ風打撃練習
・ラダーなどの瞬発系トレーニング
・軽めのウエイトトレーニング
・自重トレーニング
・バント。主にセーフティー。
・置きティー
・フロントトス
など、あとまだ何かあったと思いますが、忘れました。すみません。
積極的にいろんな国の練習法を取り入れる姿勢はさすが、ドイツといった感じでした。
選手のレベルはと言うと、良い選手とそうでもない選手の差がありましたが、まぁヨーロッパなのでそれはしょうがないことです。
それでも、ドイツの野球のレベルは上がってきていると、ドイツ代表監督は言っていました。
現にドイツ育ちのメジャーリーガーだって出ています。
ただ、現状ドイツの野球の人気はあまり変わらないし、ドイツの野球人口だって増えないと嘆いていました。
日本はレベルが同じようなトップチームを何個も作れる選手層があるだろ?
でも、ウチはレギュラーと控えの差ですらでかい。
選手層を厚くするには子どもの野球人口を上げるしかないんだ。
それが課題だよ。
そして、今の才能ある子たちをいかにうまく育てられるかが、もっとも重要な仕事になるよ。
と語っていました。
日本でも近年は野球人口の低下が問題になっています。
ヨーロッパではもちろん常にその問題がつきまといます。
日本は選手層が厚いため、高校野球でも目先の勝利しか見ずに、選手を酷使するケースが目立ちます。
ドイツ、いや、ヨーロッパではまずそんなことはしません。
選手が18歳で壊れたら、その国の野球レベルが下がってしまうほどのダメージを受けるからです。
野球先進国も発展途上国も、お互い違った課題を抱えています。
サッカー大国のドイツが野球の人口を増やすのは、かなりハードルが高いですが
日本の野球の課題はドイツと比較すると、ルールや日程変更だけでずいぶん選手の負担が減ります。
日本の方が課題を簡単に解決できそうなんですけどね。
we will see. 様子をみましょう。