日本人の主食と言えばやはり白米ですよね?
だいたいの家庭には米のストックが何キロかあるはずです。
僕は最低でも1日に1回は白米を食べます。
小さい頃からそんな感じで生きてきました。
これは日本人にとっては特に珍しいことではないと思います。
しかし、この当たり前のように食べていた白米を半年間食べれなかったことが2013年にありました。
それは僕がイタリアで1人暮らしをしていた時のことです。
最初の数か月は米を食べなくても全然大丈夫だったんですがね。
ただ、当時の僕の献立は主にこんな感じでした。
中にチョコレートが入っているような安いクロワッサン
サラダにサラミやオリーブ、トマトなどを入れてオリーブオイルをかけて食べる。
町の安い店でパスタかピザ。
ケバブ
パニーニ(サンドイッチのようなもの)
マックのハンバーガー
朝食も昼食も夕飯もだいたいこういうもの食べてました。
料理しろって?
僕の部屋はガスも切れてたし電子レンジもなかったので、料理は全くできませんでした。
まぁ、当時は料理のスキルも0に等しかったのですが。。
そして、気づいた人も多いと思いますが、ほとんどパン系しか食べていなかったのです。
毎日夜もパンなんて、なかなか辛かったですね。
イタリア人は夕飯でもパンを食べていたから、当時はとてもカルチャーショックを受けました。
ある日隣に住んでるキューバ人がキューバ料理を作ったから一緒に食べようと、誘ってくれた時がありました。
その時食べたのが、タイ米みたいな米に豆や肉が入ったカレーみたいなものをご馳走してくれました。
久しぶりの米。
普段はあまり好きではないタイ米でも、とても上手く感じ、あっという間に米一粒残さず完食。
ナオキ!そんなにこのご飯美味しかったのか⁉と笑いながら聞いてきます。
なぜなら彼らは堂々とご飯粒を残すんですよ。
なので、一粒残さず食べていたのを見て、そう思ったのでしょう。
それか、よっぽど美味しそうに食べていたからか笑
イタリアと言えばリゾットだってあるだろうと思う人も多いはず。
甘い、リゾットはレストランに行かないと食べれませんし、当時収入がなかった僕はレストランなんてほとんど行くチャンスがありませんでした。
僕がよく通っていた古びた食堂はパスタが300から400円程度で食べれて、ピザも一切れ100円程度で食べれたのですが、いかんせんお釣りがない。
ひどい時は400円のものを買って、1000円出してお釣りがないと言われる始末。
どんだけ金ないんだよと思いながら、じゃあ明日払うわ!Ok、ちゃんと明日来いよーで済んでしまうイタリアの田舎の食堂。
こういうとこはけっこう好きでした。田舎ならではですからね。
半年間、パン中心の生活で米は月に1,2回しか食べない生活を続けた結果、帰国後の白米はこんな美味しいものは食べたことがないぐらいの衝撃でした。
その後、数か月は毎日白米の味を噛みしめ、パンは全く食べませんでした。
その数か月はMr.白米と言われてもおかしくないほど白米を食べてたんじゃないかな。
料理ができなかったことで、意外と貴重な?体験ができました。
でも、改めて僕は日本人なんだなと思いましたよホント。
日本の友達はねみんな、イタリアはご飯おいしかったでしょ?と聞いてくるんです。
確かにレストランの料理はおいしい。
ただ、料理できなくて金がないと、美食大国でも食事に関して良い思い出もできません。。。
これから海外に長期住む予定の人で料理できない人は、絶対に料理を勉強してから行きましょう!