前回、ヨーロッパにビザなしで長く滞在する方法として、オーストリアについて書きました。
今回は前回とは違う、その他の手段を紹介していきます。
・イギリスに滞在する。
イギリスはシェンゲン協定国に加入していません。
なので、独自のルールが存在します。
シェンゲン協定についてはここを参考にしてください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/シェンゲン協定
日本国籍保持者の場合、通常6ヶ月以内の滞在であれば、滞在期間をカバーする有効なパスポートと滞在中の生活を賄えるだけの十分な資金証明、
帰りの航空券(又はイギリスを出国する航空券)をお持ちであればエントリークリアランス(ビザ)は必要ありません。
入国時の審査官の判断によりその場でビザが与えられます。
滞在期間についてもこの審査官が提示書類を確認し判断することになりますので必ず6ヶ月間のビザが発給される訳ではありませんが、
仮に入国時に3ヶ月間の滞在許可しかおりなかった場合には、現地にて延長手続きをすることで最大6ヶ月間までの滞在は考慮されることになります。
以下に該当するような場合は、渡航前にあらかじめ訪問者ビザが必要なケースとなります。
<訪問者ビザが必要なケース>
1.ビザが必要な国の国籍保持者(日本は含まれません)
2.婚姻のためにイギリスを訪問する場合
3.学術的な訪問であり滞在予定期間が6ヶ月以上の場合
4.子供の留学に同行する親であり、滞在予定期間が6ヶ月以上の場合
5.就学予定の学生
6.無国籍者
7.イギリス政府公認のパスポートを持たない人
一応、日本人はイギリスにビザなしで6か月滞在することができます。
ただ、イギリスは年々入国審査が厳しくなっているようで、入国審査の際に何か聞かれる可能性は高いと思います。
半年も物価の高いイギリスで仕事もしないで滞在するのは、少し怪しくみられるでしょう。
でも、合法なんですけどね。
こういうのは情報が変更したりするので、行く前には必ず大使館のホームページを読んでから出国してください。
https://www.gov.uk/world/organisations/british-embassy-tokyo.ja
イギリスでも日本食レストランなどは、ビザなしでも雇ってくれるとこがあるみたいです。
正直、オーストラリアにもそのようないわゆる、ビザなしで働けるジャパレスは多く存在しました。(japanese restaurants)
しかし、そのようなレストランはだいたい最低賃金以下です。
そして、もしビザなしで働いているのがバレると、二度とその国に来れなくなるor何年間か入国禁止などの罰則があります。
何より怖いのがパスポートに犯罪歴がついてしまうことです。
僕の想像ですが、そのようなことをしてパスポートを傷つけてしまうと、他の国へ行く際も入国拒否される可能性があるということ。
アメリカとか厳しいですからね。
気を付けましょう。
それでは次のヨーロッパに長く滞在する方法です。
・ポーランドに滞在する。
ポーランドも、日本とオーストリア同様に、日本と二か国協定を結んでいます。
どうやらこの方法がビザなしで一番長く滞在できる方法みたいです。
簡単に説明していきます。
その①
ポーランドに90日滞在し、いったんポーランドを出て、シェンゲン外の国で3日以上過ごしてもらいます。
日本などのアジアはもちろん、クロアチアなどのヨーロッパの国の一部も、まだシェンゲン協定に加盟していません。
シェンゲン外の国に行くときと、ポーランドに帰る時はシェンゲン協定加盟国を経由してはダメなので、注意が必要です。
そして、ポーランドにまた帰ってくれば、再び90日滞在することができます。
ポーランドはシェンゲン加盟国なので、普通に考えれば90日までの滞在です。
しかし、ポーランドと日本の二か国協定が優先されることになります。
その➁
シェンゲン圏内(イタリアやドイツなどなど)で90日滞在した後に、シェンゲン外の国で3日以上滞在したのち、
ポーランドに入国するのは合法です。
ただ、その①と同じように、シェンゲン外の国に行くときと、ポーランドに帰る時はシェンゲン協定加盟国を経由してはダメです。
ヨーロパを少しでも長く旅したいバックパッカーにはこの方法が良いかもしれませんね。
その➂
今のところ、期限は決まっていないので、これを1年でも10年でも無限にできます。
長いことやってると少し怪しまれそうな気がしますけどね。
数回なら問題はないはずです。この方法で長くポーランドに滞在している日本人はいると聞きます。
その④
100パーセントうまくいくとは限らない。
合法なので入国できて当たり前なのですが、海外ですから何が起きるかわかりません。国境審査でNOと言われたら入国はできません。
まぁ、普通は問題なく入国できるはずです。
ポーランド大使館ホームページ。
https://tokio.msz.gov.pl/ja/tokio_jp_a_81
まとめ
情報はいきなり変わることもあるので、出発前は大使館のホームページなどを必ずチェックしてからいきましょう。
ちなみに両国ともワーキングホリデー制度があります。
ワーキングホリデー協定国が全てここに載っています。
https://www.jawhm.or.jp/country/
もし、あなたがまだ31歳の誕生日を迎えていないなら、ワーキングホリデーを取得していくのをオススメします。
ただ、イギリスのワーキングホリデーは人数制限があり、抽選になります。2019年は1000名までビザをゲットできますが、噂によると毎年2万人ほどの応募があるとか。。
でも、最長2年いることができるのは魅力ですね。
ポーランドは1年までですが、ほぼ確実にビザを取得できます。
日にちの計算などを間違えずに、不法滞在にならないように注意しましょう。