クロアチアで最近まで戦争があったのを知っていますか?実際の写真付きで超簡単にまとめました。

どうも大谷です。

今日はクロアチアの歴史について話していこうと思います。

僕がクロアチアに来て間もない頃、建物を見て唖然としました。

ボロい建物がやけに多い。。

本当に令和の時代に入ったのか?いや、ここはまだまだ昭和なんじゃないかと思いました。

それもそのはず、ここカルロバッツは戦場だったのです。

ここカルロバッツで食い止めたため、なんとか首都ザグレブは戦場にならなかったんだとか。

そのため、街のいたるところに銃弾の痕があります。

クロアチアが独立したのは約26年前で、それまではユーゴスラビア王国の一部でした。

ユーゴスラビア王国には異なる民族と異なる宗教、異なる言語をもった人々がいました。

そんな多民族国家のユーゴスラビア王国は国内での争いが絶えなかったようです。

チトーという人物が現れるまでは。

そんな中、この時イケイケのドイツ軍の攻撃により、ユーゴスラビアは滅びかけ、ユーゴスラビアの王は国外に逃げ出します。

その時にドイツ軍から攻撃を防ぎ、ユーゴスラビアを守ったのがチトーです。

この一件でチトーはヒーローとなり、チトーがユーゴスラビアの政権を握ります。

どうやらこの時にユーゴスラビア王国から、ユーゴスラビア連邦国家に変わったようです。

マケドニア社会主義共和国セルビア社会主義共和国ボスニア・ヘルツェゴビナ社会主義共和国クロアチア社会主義共和国スロベニア社会主義共和国モンテネグロ社会主義共和国の6つの国家からなる連邦国家であった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ユーゴスラビア社会主義連邦共和国

日本人には馴染みのない国ばかりだと思います。

正直僕もクロアチアに来るまで知らない国もありました。

チトーはこの難しい多民族国家をうまくまとめていたみたいですが、1980年にチトーが死去すると、ここから一気に独立戦争が始まります。

1991年6月25日に「クロアチア共和国」がスロベニアとともにユーゴスラビアからの独立を宣言します。 ついに晴れて独立となったクロアチアでしたが、セルビアはこの独立によってクロアチア国内のセルビア人が迫害されているという名目で突如クロアチアへ侵攻します(クロアチア紛争の始まり)。 クロアチア側はこの突然侵攻を想定していなかったことや、正規軍の整備が整っていなかったクロアチアは大きな打撃を被ることになります。

https://www.croatiatours.jp/about_history.html

この時のセルビア軍により攻撃された銃弾の痕や、屋根が破壊された家などが今でも数多く残っています。

僕が住んでいるカルロバッツにも多くの銃弾の痕などあるので、それを見るたびに戦争のことについて考えさせられます。

この時期から1995年までクロアチアとセルビアの間で独立戦争が勃発。

1992年、ボスニア・ヘルツェゴビナが独立宣言。マケドニアもこの時期に独立。

それ以降のユーゴスラビアはセルビアとモンテネグロのみでした。

2006年モンテネグロが独立。

こうしてユーゴスラビアは消滅し、セルビアも自然と独立する形となりました。

クロアチアとセルビアは1996年9月に外交関係を樹立。

今も仲が悪いなんてことはありません。

このクロアチア紛争に関してはいろいろ話してくれる人もいれば、あんまり戦争のことに関しては話したくないという人の二手にわかれます。

男性の方が戦争についてはよく話してくれます。

チームメイトでも僕と同年代ぐらいの選手は当時のことを未だに覚えていると言います。

いつも家の地下の薄暗いところで暮らしていた記憶があるという生々しい体験談を聞きました。

戦争は最悪だよ。very bad.って言っていました。

このクロアチア独立戦争でクロアチアは死者10668人、行方不明者2915人、負傷者37180人、難民約20万人。セルビアでは死者、行方不明者合わせて8039人、難民約45万人にと言われているみたいです。

それでも、2019年の現在では、特にお互いを毛嫌いしているわけではなく、過去は過ぎたこととだいたいの人はそう思っているみたいです。

うちのチームにもセルビア人いますが、もう馴染み過ぎて彼はクロアチア人にしか見えないです笑

日本、中国、韓国とは少し違いますね。。

まぁ、このアジアの3か国も仲良くなれる日がくるでしょう。

雨はいつか止むと願って。。。

クロアチアの人気観光地ドゥブロブニクには、クロアチア独立戦争博物館があります。

https://www.tripadvisor.jp/ShowUserReviews-g295371-d2069404-r456104641-Museum_of_Croatian_War_of_Independence-Dubrovnik_Dubrovnik_Neretva_County_Dalmat.html

そうそう、カルロバッツにも独立戦争博物館があります。

karlovac center駅からタクシーで5分ほどです。

もしカルロバッツを訪れた際は是非足を運んでみては?

ちなみに、カルロバッツの野球場のセンターフェンス越しに見えるアパートにも銃弾の痕があります。

戦争の歴史を感じることができる世界でも数少ない野球場の一つでしょう。

I hope 世界平和。

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